フレンチブルドッグは、愛嬌のある見た目と明るい性格でとても人気のある犬種です。
一方で、体のつくりの特徴から、気をつけたい病気がいくつかあります。
この記事では、フレンチブルドッグと暮らす飼い主さんに向けて、特に多い病気を獣医師がわかりやすく紹介します。
それぞれの病気については、今後さらに詳しく解説していく予定です。
フレンチブルドッグで多い病気10選
「まず何に気を付ければいいの?」という方のために、代表的な病気を10個紹介します。
短頭種気道症候群
フレンチブルドッグで特に多いのが、短頭種気道症候群です。
鼻の穴の狭さや軟口蓋の長さ、気管の細さなどが関係し、呼吸がしづらくなる病気です。
いびきが大きい、興奮すると呼吸が荒くなる、暑さに弱いなどの症状が見られることがあります。
⚠️こんな症状は要注意
「フレブルだから仕方ない」と思われがちですが、
いびきが大きい、暑い日や興奮した時に呼吸が荒くなることが多い場合は、
一度動物病院で相談しましょう。
アレルギー性皮膚炎
フレンチブルドッグは皮膚が弱い子が多い犬種です。
食物アレルギーや環境アレルギー、アトピー性皮膚炎などが関係していることがあります。
よく見られる症状は、
- 顔や体をよくかく
- 足先をなめる
- 脇やお腹が赤い
- フケが多い
- 皮膚がベタつく
皮膚炎は「かゆいからかく → さらに悪化する」の悪循環になりやすいので、早めの対処が重要です。
⚠️こんな症状は要注意
かゆみや赤みが続き、同じ場所を何度も書いている場合は、
早めに相談しましょう。
外耳炎
フレンチブルドッグは耳の中が蒸れやすく、外耳炎も起こしやすい犬種です。
耳をかゆがる、頭を振る、においが強い、耳垢が増えるといった症状が見られます。
皮膚のトラブルと一緒に起こることも多いので、耳だけでなく全体の皮膚状態もあわせて見ることが大切です。
⚠️こんな症状は要注意
頭を頻繁に振る、耳をかゆがる、耳のにおいが強い場合は、一度受診しましょう。
熱中症
フレンチブルドッグは、熱中症にとても注意が必要です。
短頭種は体温を下げるための呼吸が苦手なため、暑さや湿度の影響を受けやすい犬種です。
夏は散歩を早朝や夜に変更し、暑い時間帯はできるだけ避けましょう。
⚠️こんな症状に要注意
暑い日に呼吸が荒い、ぐったりしている、よだれが多い場合は、
すぐに涼しい場所に移動し、早めに受診してください。
肥満
肥満は見た目の問題だけではなく、いろいろな病気につながります。
呼吸器、関節、皮膚、心臓などに負担がかかるため、フレンチブルドッグでは特に重要です。
定期的に体重を測り、適正体重を維持することが大切です。
⚠️こんな症状は要注意
体重が増えてきた、動きたがらない、少し動くだけで息が上がるようなら
生活習慣を見直しましょう。
椎間板ヘルニア
椎間板ヘルニアでは
- 背中を痛がる
- 抱っこを嫌がる
- 歩き方がおかしい
- 後ろ足がふらつく
などの症状が見られます。
急に悪化することもあるため注意が必要です。
⚠️こんな症状は要注意
首や背中を痛がる、ジャンプを嫌がる、歩き方が変わった場合は
早めに相談しましょう。
角膜潰瘍
フレンチブルドッグは目が大きく出ているため、
角膜に傷がつきやすい犬種です。
目を細める、涙が増える、前足で目をこするなどの症状がみられます。
⚠️こんな症状は要注意
目をしょぼしょぼさせる、涙が増える、目をこする場合は早めの受診がおすすめです。
チェリーアイ
チェリーアイは、目の内側に赤いふくらみができる病気です。
突然見つかることが多く、飼い主さんが驚くことも少なくありません。
命に関わる病気ではありませんが、放置すると炎症や再発の原因になることがあります。
⚠️こんな症状は要注意
目の内側に赤いふくらみを見つけたら、早めに動物病院で相談しましょう。
消化器トラブル
下痢や嘔吐、食欲低下などの消化器症状も比較的多くみられます。
食事やストレス、一時的な胃腸炎が原因のこともありますが、病気が隠れている場合もあります。
⚠️こんな症状は要注意
嘔吐や下痢が続く、食欲がない、元気がない場合は早めに受診しましょう。
皮膚感染症(膿皮症など)
皮膚のバリア機能が低下すると、細菌感染を起こしやすくなります。
赤み、ブツブツ、脱毛、かさぶたなどがみられることがあります。
アレルギー性皮膚炎が背景にあるケースも多く、継続的な皮膚ケアが大切です。
⚠️こんな症状は要注意
赤いブツブツや脱毛、かさぶたが増えてきた場合は、早めに相談しましょう。
フレンチブルドッグと暮らすうえで大切なこと
フレンチブルドッグは、病気になりやすい部分がある一方で、
日頃のケアで守れることもたくさんあります。
例えば、
- 皮膚のかゆみを早めにコントロールする
- 暑い時期は無理に散歩しない
- 体重を定期的にチェックする
- 耳や目の変化を見逃さない
こうした日々の積み重ねが健康維持につながります。
まとめ
フレンチブルドッグでは、短頭種気道症候群や皮膚病、外耳炎、熱中症、椎間板ヘルニアなど、
犬種の特徴と関係する病気が多くみられます。
病気は早く気づき、早く対応することが何より大切です。
気になる症状があれば、「様子を見よう」と判断せず、かかりつけの動物病院に相談しましょう。
この記事をきっかけに、フレンチブルドッグの病気について少しでも理解が深まればうれしいです。
今後は、それぞれの病気を1つずつ詳しく解説していきます。
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